学生からフリーターに。


卒業。


卒業式がそんなに大きなイベントだと知らなかったため、
サッカーダイジェストを片手に、安スーツで大学に向かう。


大学にいくとすごい賑わいで、
驚いた僕はとっさにサッカーダイジェストを隠した。


女の人はみんな袴だ。
気合入ってるなぁ。


心なしかみんな綺麗だ。

袴に金かける価値はあるんだと実感した。


周りを見回すと、男の袴もいた。

それはどうなんだ。

どうも沖縄の成人式にみえてしまう。


式が終わり会場をでると、
みんなは親とか学外の友だちとかが来ていた。


一緒に卒業式に出た友達も親が来ていて、
花束をもらっていた。

すげー。そういうイベントなのか。


まさかうちの親も来てたりして・・・、と
ちょっと探してみるもいるはずもなく。


まぁいても困るけど。



しばらくするとゼミで写真撮影するということで、
集合場所に向かう。


後輩に花束をもらう。

手にとってみるも、あまりに不自然。


後輩に


「いやー似合わないっすね」


といわれる。



その後ゼミの先生の部屋にお別れの挨拶に向かう。


途中、エレベーターでゼミのキャバ嬢と2人きりになってしまう。
何も話さないのも悪いので、


「袴、お綺麗ですね」


と社交辞令的な発言を繰り出した、大人な僕。


ちょっと社会人レベルが上がってきたかもしれない。


先生にお礼を告げさよなら。



大学生活4年間を振り返って特に思うことはない。

満足も後悔もない。


まぁ学びたいこと学んで、それをいかせる職業につけたから
良かったのかな。


大学でのことが無駄にならないように、これから頑張るのみ。


定年まであと約40年。頑張るか。